ムンバイ旅《食べもの》

クリスマスのインドに行ってきた。ムンバイっ子に教えてもらった美味しいものの数々、日本で再現してみたいな。そして料理のおいしさはほんとに素晴らしい上に、背景にあるストーリーがほんとに面白い。インドでは食と宗教が切っても切り離せないものだから、ごはんの先にいろんな歴史や葛藤が見えた。

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食べたい物リストのトップにあったのは、ローカルのストリートフード。その中でも、イギリス留学中にルームメートが作ってくれて以来、夢中になったパオパジ(pav bhaji)。トマトベースでマッシュした野菜と、バターたっぷりのカレー。深夜まで開いているスタンド店みたいなとこで食べることが多く、日本で言えばラーメン屋さん的なポジション。

ムンバイの代表的なストリートフードだが、日本のインドレストランでは、まず見ない。友人は「ほんとに簡単な、大したことない料理だから、レストランには置いてない」と言う(けども、玉ねぎ炒めて野菜をマッシュしてという時点で手が込んでるように思う。)

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ロールパンみたいなパン(パオ)と食べるというところが面白くて、カレーにもパンにもふんだんにバターが使われている。アツアツのほくほくしたカレー、バターがじゅわっとしみたパン、生玉ねぎのアクセントが一体となって、口の中はかけっこ大運動会って感じだ。

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インドにはいろんなパンがあるが、ふつうの食パンやパオパジのパオみたいなのも、カレーと共に食されてる。外国人が考えるよりインドカレーの食べ方は柔軟だ。行ったのはムンバイイチのパオパジと名高いお店→

Amar Juice Centre
No.3, Gulmohar Road, Beside Cooper Hospital, Vile Parle West, JVPD Scheme, Vile Parle West, Mumbai, Maharashtra 400056 インド
+91 22 2624 7917

https://goo.gl/maps/8SPi8toJ7nK2

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パニ・プリも特筆すべきストリートフード。中が空洞になった一口大の小さな揚げパンの中に、天かすみたいなのや緑豆、甘めのスープとスパイシーなスープを混ぜて供する。1個ずつその場で作ってくれる、即時完食型スナック。インド料理の本で読んでから、ずっと食べてみたかった。

小さなお皿に出来立てを置いてくれるそばから食べる。1回で6個、お店の人が急かしてくるので、美味しいけど大慌てで食べる。甘さ、辛さ、しょっぱさが混ざったスープが口に流れ込む、唯一無二の「飲む」スナックだ。味のバランス的に、甘くて塩味のきいた桜もちに通ずるものがある気がする。

行ったお店はかなり辛め甘めの味だけど、ミネラルウォーターを使ってるのでお腹にやさしい◎→

Punjab Sweet House & Restaurant
10, Dr BR Ambedkar Rd, Pali Village, Khar West, Mumbai, Maharashtra 400050 インド
+91 22 2640 2221

https://goo.gl/maps/vYZ8PjnK1Wq

プリを使ったものでもう1つ、セブ・プリは同じような揚げたプリの料理で、玉ねぎやコリアンダーチャツネがまぶしてある。甘辛くて、なんとなくお好み焼きっぽい味。

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南側の料理はまったりしすぎず、スパイシーでサラサラ。フラットメートがゴア出身なので、ゴア料理をたくさんご馳走になった。ゴアはポルトガル統治下だったため、カトリック教徒が多く、料理にも特徴がある。

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友人のゴアの家族(親戚だけど、extended familyと言っていた。家族が広いのだ)とのランチ。オクラ、サンバル、チャナダルなどの定番に加え、豚バラ肉のスパイシーな煮込み、ポルトガル風のソルポテル(Sorpotel)や、ビーフコロッケが並ぶ。

ケララ出身の家族が滞在してたので(お宅の息子さんの友人家族だけど、extended family)、ケララ州のビーフカレーも加わった。カトリックが多いケララ州では、ビーフがふつうに食べられるが、他では中々難しく、ゴアでは水牛で代用することが多いそうだ。

えびカレーもゴア代表料理。こげ茶色のソースは鶏を八丁味噌?を思わせるグレイビーで煮たカレー、チキンカフリアル(Chicken Cafreal)。

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他にもゴア風の家庭料理いろいろ。

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ベジコロッケとベジカレー。

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チキンカレーにソルポテル、白いのは米の発酵した生地を使っているサンナという蒸しパンで、ほのかに甘く、不思議にソルポテルとよく合う。

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やっぱりみんな揃って家で食べるご飯が一番だね。

スナックもゴア風なもの。ボム(シシトウのフリット)サモサ、玉ねぎかきあげ。ゴアの食堂で食べたら、チャツネがココナッツだった。すりおろし玉ねぎとココナッツミルク、ココナッツすりおろし、ニンニクと推量。

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地域だけではなく、多種多様な宗教、民族の集まるムンバイには、それを映し出す見どころ、たべどころがある。例えばイランカフェがその一つで、かつてイスラームから追われてインドに移動してきたペルシャのゾロアスター教信者は、インドではパルシーと呼ばれている。そうしたパルシーの人が営むパン屋さん兼カフェ。

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食パンやパオが、とても安い。安すぎて経営が成り立たず、文化財として寄附を集めて存続してるんだということだ。パルシーのコミュニティーに大切なんだね。

パルシーには、イギリス統治下で裕福なビジネスマンになった人が多かったそうで、多数派のヒンズー教徒を統治するためだったという。パルシーのコミュニティーのつながりは今も強い。純血思想が固いために、いまだにパルシー同士でない結婚は少ないそうだ。

一方、こちらはカトリックのお家のクリスマス菓子。

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ヒンズーやムスリムは太陽暦を使っていないので、クリスマスを宗教的に祝うのはカトリック教徒だけだ。お皿にいろいろと並べて来客に薦め、おしゃべりを楽しむ。今年のラインナップは、グァバチーズ(グァバのゼリー菓子)、チョコレートケーキ、カルカル(揚げ菓子、ココナッツの練りきり)、甘い揚げぎょうざ、ココナッツカステラ、など。

それから、長距離列車の車内食も味わった。今回はムンバイからゴアをつなぐ最新のTejas expressを予約してもらったが、エアコンはガンガン効いてるし(むしろ寒かった…)各席にモニタが付いる。

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寝てる人もいれば、イヌもいる、早朝のホームを通過していく。

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