R. Chambers教授のワークショップ:Development: Change, Error, Power

少し前のことになってしまったが、入学後第一週目の日曜日、オリエンテーションのワークショップに引き続き、R. Chambers教授のワークショップがあった。テーマは開発学とは何か、どうしたら変化を生み出せるのかを考えてみるようというもので、”Development: Change, Error, Power– Whose reality? word and values now?” というタイトル。土曜日・日曜日の2回同じ内容が繰り返された。週末、キツイが、84歳で連日終日のワークショップを行う教授を前にしたら…背筋が伸びる。

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まずは今日の目的にふれ、記録係などを決めていく。それから最後のワークの後すぐにイスを片づけないこと、という注意が厳しく伝えられる。ひとあたり説明が終わると、CHANGEとは何かということを考えるワーク。基本的にどのワークも、ファシリテーター(教授)が問いかけを投げて、周りにいる人たちと意見交換をした後、グループで出た意見を全体で共有し、ファシリテーターがコメントするという流れだ。

例えば問いかけの内容はこんな感じ。
●貧困の人たちは、最近の社会が15~20年前と比べて「早く変化している」「遅く変化している」「変わらない」、どのように感じているか?
●ここ15~20年、開発学の業界の中で、よく使われる言葉は何だろうか?
●開発学の分野で大事にされるキーワード、どれが重要だろうか?優先順位をつけると?

3つ目については、今年の学生たち(わたしも含め)が選んだ、最も多く手が挙がったのは”Empowerment”だった。教授がコメントをしている間も、学生はかなりフラットに意見を出すことが許容されている(もちろん進むときは進む)。

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その後に、ERRORとPOWERについて考えるワーク。

問いかけは、UPPERとLOWERの関係を考えて沢山挙げてみるというもので、例えば上司と部下の関係とか、教授と学生の関係などなど。開発の現場では、必ず(ほとんど必ず)明確な力関係が存在し、それを解きほぐすこと、自覚することはとても注意が払われている。コンサルや教育職などだけでなく、どんな立場の人にとっても、身近なテーマだろう。それが明示的に語られるかどうかはわきに置いて。問いかけは”UPPERがLOWERをエンパワーメントするには、~~~~する”という文章を完成させる動詞を探すというもの。

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全部のワークは書ききれないが他にも、

●5グループに分かれ、各グループ1人の学生が自分がPOWERを感じた体験を話、みんなでディスカッション
●Developmentで自分が大切だと思うもの、実現したいこと(1語)を出し合い、みんなで投票する

といったワークがあった。1日のワーク、自分なりに考えてみると、2点が出てきた。

①パワーの行使
Power over/ to / with / within and Power to Empower
自分が埋め込まれている状況、デフォルトの力関係の根深さに目を向ける
教授は学生のエンパワーメント(変化を起こすためのエンパワーメント)を実践し、みずからのPowerに慎重に向き合っていた。まず考えさせる、対話する、謙虚に学ぶ姿勢を体現する、これをつよく感じた。

②尊重 + 二元論を避ける→よりよい結論を求める
Maybe you are right, and I am wrong. We effort together, it become more truth.
すべての経験は貴重で、多様な学生の中で共有することがとても面白いことだ。たくさんの意見が出てそれは尊重される。しかし、それでも収束に向かわせる=優先順位をつけるフェーズがある…収束の段階で、より真理に近づけることができるはず。

エントランスに貼り紙が…手書きの字がかわいい。遅れても気にせんで入りなさい、とのこと。教授のワークショップは4回?位予定されているという。また次回もぜひ参加したい。

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ところで、ワークショップには関係ないが、イギリスの大学、たぶんIDSも、高額な授業料を払ってくれる学生は顧客だと認識していることを、ふしぶしに感じている。マネンジメントのコースは留学生が90%を占めるようなクラスもあるらしく、お金のある留学生を際限なく受け入れている感じが否めない。IDSの入学人数がものすごく増えているらしい。しかし、その分の教育サービスは提供しているという自信も感じられる。周りの学生を見ても、顧客満足度は高いように思われる。

ただし、人数が多すぎてディスカッションが困難なクラスもあり、たくさんしゃべる人に場が席巻されがちなのも、事実。尊重と収束のバランスはいつも難しい。・・・それとは関係なく、わたしにとっては、議論を聞き取ってフォローして、自分の意見を提出するのは、現時点、すごく困難なんだが。メソメソしていたら、フラットメイトがコリアンダーカレーを作ってくれた…これがめっちゃ美味…

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