イギリス大学院留学記2016(到着~授業開始編)

9月中旬にイギリスへ到着してから2週間ほど。留学生むけのオリエンテーション(inductionという)や、IDSの顔合わせワークショップで足早に過ぎた。事務的なもの以外にも、いろいろな歓迎イベントが行われる「フレッシャーズウィーク」は、大学全体が浮き浮きした雰囲気。週の終わりの金曜日は、花火の歓迎があった。

図書館のわきにステージが立ち、芝生の斜面は、黒山のひとだかりという言葉がぴったりくるようなたくさんの学生。緊張と興奮の中にも焦りや混乱や、孤独を抱える新入生の心のひだを見透かして、ストレスの膿が溜まった所をさっと切り開くような、そしてこれから頑張れよ~というメッセージが込められた、スカッとする優しい花火に感じた。すごくサバサバと合理的かと思えば、とても優しかったり、派手に盛り立てる面があったりして、面白いなあと思う。

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いくらかここまでの備忘録を書いておこう。

 

Robert Chambers教授のワークショップ

授業開始の週は朝からIDSの大教室に新入生が集まり、Robert Chambers教授のワークショップが行われた。IDSの学生以外にも、グローバル・スタディ学部の学生も参加しており、170人くらいいたのではないかと思う。前職でワークショップを企画したり、参加したり、ファシリテーターをしたけれど、ずっと苦手意識があった。声の大きい人の意見が通りがちになり望ましい議論にならなかったり、見えない力関係が覆い隠されたり、その場限りのテンションの高さが白々しかったり、単に恥ずかしかったり、いろいろと理由があるが、とにかく苦手だった。こういう集まりは素直に参加できない人が必ずいるが、そちらのタイプ。けれど、この日のワークショップはとても心が動かされた。参加してよかったと思うし、思考のタネを蒔いてくれたように感じる。

今年で84歳になるというRobert(みんなそう呼んでいた)は、最初にワークショップの目的を「みんなと知り合い、自分がなぜココにいるかを考え、最後には自分のやりたい事・熱意を持っている事を共有できる仲間を探すこと」と説明してくれた。3時間のワークは3段階に分かれていて、最初のフェーズでコミュニティ(国、学科)を認識することから始まり、2つ目のフェーズでは多様性を認識・理解・受容するワーク、最後のフェーズは目的意識を磨くワーク、という感じになるだろう。

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特に印象深かったのは、「英語の流暢さによってグループを作って話す」というワーク。英語が母国語なみに流暢に話せる人たち(英米、ヨーロッパ、インドなど)と、話せない人たち(日本、中国、韓国など主にアジア)に分かれ、話せる人3人に対して話せない人1人がグループを組む。そして、話せない人が3分間、授業で発言をしなければならない時の気持ちを語り、その間話せる人たちは絶対に発言せずに聞いているというワーク。

話せない人のコンプレックスを和らげたり開放するだけでなく、話せる人たちには英語力というパワーで場を独占する危険性を理解してもらうという、ストレートでストレスフル(!…話せない人には)な作業だ。私はもちろん「話せない」グループにいたが、説明を聞いたときはたじろいだ。しかし、いったん始めてみると自分のコンプレックスが意外に簡単に話せてしまうことにびっくりするだけでなく、グループの人の反応の仔細があまり気にならなくなることに気付いた。もちろんみんな温かい言葉をかけてくれるが、この場限りの建て前かもしれない…けれど、だからといって、自分の意見や考えを表現することを差し支える必要はないのだ。。。

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どんな性質の人たちに対するワークショップであれ、百数十人の集中をあつめ、楽しませ、学ばせるのはやっぱり並大抵のことではない。少なくとも私は影響を受けた(ている)。IDSにいること自体が多様性を学ぶことであり、受容(他者と自己の両方)を実践することなんだと、そういうメッセージを感じた。

Chambers教授のことを教職員も、学生も、みんなRobertと呼ぶ。開発経済学のイントロダクションで、1人の教授は「ロバートに会ったよね、彼、Coolだろ?」と言っていた。的を得ている。IDSのオープンで懐の深い雰囲気は、彼が、そして彼の同僚たちが、長年をかけて育ててきたんだろうと思った。


Brighton pier

Brighton pierは西側と東側がある。West peirは鉄骨しか残っていていないが、陽気なGhostみたいな印象で気に入っている。

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インターネット環境

ネット設定は大学の配布するリーフレットに沿って、大学のITアカウント使ってeduroamというwifiにつなぐ。寮も学校もeduroamが完備されているのだが、到着した日はなぜか上手く認証されなかった。ほかの学生も同様だったので、システム側に何か問題があったのだろう。いろいろな情報を一番必要とするタイミングなので、ちゃんとネットの環境が整うまでは、日本の携帯の契約は継続しておいたほうが安心かもしれない。

スマートフォンはSONYのXperia SO-02zをSIMフリーにして持参した。現地に着くと寮に用意されていたwelcomepackにSIMカードも入っていたので、そちらと差し替える。囲い込まれている感じがするが、とにかく早く通信環境を整えたいので仕方ない。寮のWiFiを使ってホームページにアクセスし、£10/月の料金プランを選んで電話番号をゲット。

MMS(マルチメディアメッセージングサービス)も使える。しかし、なぜかデータ通信ができない。。。データ通信は別の設定が必要なようなので、SONYのXperiaの設定をして再起動したらうまくいった。デバイスごとに設定が異なるので、他の機種でのインターネットの設定はこちらのgiffgaffのサイトを参照。

 

医療

6か月以上滞在する学生については、国民健康保険が適応される。最寄りのクリニックに登録したかったが、いろいろ書類が必要で面倒くさいうえに、受診のアポイントメントをとるのが2週間かかるらしく、話には聞いていたが、本当に死ねる。少し遠いが、大学のクリニックに登録した。

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