Back to “the” future.

Medicaという展示会のために、京都試作ネットの皆さんとドイツのデュッセルドルフに居る。

 

DSCN0293

大規模なメッセ(展示会)ということで、テロも心配だった。ヨーロッパはテロに震撼しており、たくさんの移民を受け入れ、ヨーロッパの「良心」的な国であるドイツも、動揺は大きいようだ。

冷静を呼びかけるSPIEGEL記事。

さてさて、2回目で最後のドイツ出張、通訳の方がずっと同行してくださったので、とても楽ちんの上に、ドイツ社会の事情や文化的背景を教えてくださり、いろんな視角が得られて面白かった。

美味しいお菓子やさんも♪

1447791803290

素敵なビアレストランも♪

1447588962404.jpg

ドイツは経済大国だが(ゆえに)、労働者の権利が手厚く守られており、仕事に対して1.5倍の人員が確保されているそうだ。

製造業が盛んな国柄でありながら、一人当たり年間GDPは、日本を1万ドル以上上回る。しかし、2011年のドイツの年間労働時間は1411時間で、日本(1725時間)よりも18%短いただし、エリートは24時間働いているらしいが…

なんでドイツは生産性が高いのか? ?説明はいろいろできると思うが、ひとつ考えたのは、高度に進んだ社会の役割分担によって、合理的に仕事が計画され、一般の労働者には考える余地を許さないのではないか、ということだ。

仕事場では、たとえば溶接工は一生溶接工といった具合に、分業が進んでいるそうだ。デメリットとして、自分の職能に関してはプロでも、職能外のことに融通がききづらいらしい。

しかし、エリートがある程度のリーダーシップを失わず、決定権の総量を維持し続け、システムがうまくいく限りは、圧倒的に強みになる。複雑な動きをしない方が、一つ一つの歯車の回転はスムーズで、全体の機構は楽に動く。歯車には適度に油をさしてやり、磨耗をチェックして大事に使えば、長持ちもする。

DSC_0684.JPG

これはドイツ人が自由な思考を持っていない、ということではなく、むしろ視野の広さや物事を裏側から見る鋭さなどは、非常に優れていると思う。それは、SPIEGELのような優れたメディアがあることや、数々のドキュメンタリーを作り出してきたこと、それから20世紀の歴史をどのように語ってきたか、という点から理解できる。

ただし、もしかしたら、システマチックな社会にいるからこそ、安心して他人と違う個でいられるという面がありはしないか?

それに対し、日本では決定権の量からみた階級が曖昧で、常に周りを気遣わねばならず、自分から思考の枠をコチコチに固めてしまい、逆に「不自由」になるのではないだろうか。

DSC_0694

それはさておき、展示会も無事終わりそうで、通訳のU女史の活躍もあり、成果はまずまず予想どおり?

今回は5人だったのもあり、試作ネットのメンバーの方々の、考え方やモノの見方を、たくさん見聞きすることが出来たのも、大きかった。特に印象的だったのは、最終日のビール醸造元が経営する、レストランでのこと。

それは、T社長とN専務が、ケルンの駅名をネタに、ひたすら掛け合い漫才していたこと、ではない(それも、含まれないとは言わないが)。面白かった映画の話で、ちょうどかの名画の未来が今年だったという話題で盛り上がった時、T社長が言った。

「現在は過去の積み重ねだと思いがちだが、違う。未来からハシゴをおろす“Back  to the future”なんだ」

未来を思い描いたら、そこまでにどんなことをしなきゃならないか、ステップが見えてくる。未来を先にたて、未来に「戻っていく」のだと。2020年にこうなりたいと決めれば、2019年にやらなきゃならないこと、2018年にやらなきゃならないこと…という具合に決まってくる。

私には、本当に上の方からテーブルのまん中に、ハシゴが降りてきたように思われた。

プロジェクト最終年度、たぶん今回が最後の海外出張になる。ドイツの業者を使ってブース装飾の一切を手配したのと、昨年度までのノウハウでかなり手早く準備したのは、個人的によくできたなと思っている。

そして、それ以上にたくさんの事を学べた出張だった。年度末まで4ヶ月、成果が出せるよう全力を尽くしたい。

広告

コメントを残す

以下に詳細を記入するか、アイコンをクリックしてログインしてください。

WordPress.com ロゴ

WordPress.com アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Twitter 画像

Twitter アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Facebook の写真

Facebook アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

Google+ フォト

Google+ アカウントを使ってコメントしています。 ログアウト / 変更 )

%s と連携中