南国港町おばちゃん信金:Record of reading ①

Indian Telugu women speaking in Gifu dialect!?
-An essay written by a project manager working for a slum community in India.


会社の上司に薦めてもらった本。以前書評を読んだことがあり気になっていたものだったので、借りた即日読み始めた。以下、少々長い引用になるが、著者による紹介文。

南国港町おばちゃん信金: 「支援」って何?“おまけ組”共生コミュニティの創り方

 index本書は岐阜県の小さな国際協力NGO(認定NPO法人ムラのミライ)が、南インドのスラムのおばちゃんたちと一緒に、勝ち組にも負け組にもならない“おまけ組”の共生コミュニティ、「おばちゃん信用金庫」を設立した話だ。インドの経済学者アマルティア・セン流に言えば「潜在能力の開花」、私流に言い換えれば「国際協力」という名の「お節介」の話だが、中身はやはり、普遍的命題に迫る「哲学書」だと私自身は思い込んでいる。

これを読んだだけで、著者、明らかにクセモノである。インドのスラムコミュニティで、女性の”エンパワーメント”に取り組むプロジェクトのお話だが、なぜか現地語のテルグ語が岐阜弁に翻訳されている。
あと、各節に脱力系ギャグ4コマ漫画がついている。ちなみに、漫画から著者を想像してはいけない。実際、著者は長身の美人である。

見た目の奇特さはさておき、内容は面白いし書きっぷりも好き。個人的に、現代日本人女性ライターNo1.と思っている『日本屠畜紀行』著者、内澤旬子さんに優るとも劣らない、魅力的な人(本)である。両者とも、とてもタフなのが最大の共通点かな。軽妙洒脱、端的明快、核心をえぐりながら、インドと岐阜への愛と洞察にあふれている。

前半の2/3は、著者が日本のNGOのスタッフとして、インドに住み暮らしながら、「援助をしない援助」の手法を体得した過程が綴られている。国際協力とか支援とかいう美名のもと、スラムのおばちゃんたちのプロジェクトを「自分のプロジェクト」と履き違える、かつての自分の傲慢さを、著者は繰り返し批判する。
回顧としての批判だから形としては反省だが、実際は数多ある援助の主体やドナーにむけた提言になっている。

大学の学部で卒業論文を書いていた時に、自分の傍観者的立ち位置に辟易していたことを思い出した。住んでもいない、何も知らないよそ者が、「○○すべきだ」とか語る嘘っぽさに鼻血が出そう!と何度思ったか…(実際はそんなにセンシティブな身体を持ち合わせてないので、出なかった)。
現職でも同じようなことに携わっているが、仕事と思うとある程度割り切れるのか、あまり違和感を感じることは無い。

特筆すべきは、本の構成が読みやすいこと。最初の2/3はプロジェクトの話が時系列順になっており、残りが灼熱のインドでの暮らしについてのエッセイ部分、最後は著者が途上国支援に携わる3つの理由。個人的な日記みたいのが混ざっていないので、前半はサクサク読んで勉強して、最後に著者のパッションを見て終わることになる。

私もあと10年くらい経ったら、こんなふうに潔く、ユーモラスに、自分の仕事で見つけた答えらしきものを書けるようになりたいと思った。

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